投資家
 

 このあいだテレビを見ていたら、主婦達が集ってやっている株式投資のクラブが紹介されていました。メンバーは全員女性で、いくらかの出資金を持ち寄って入会し、データを集め、どの株を買うか相談したりして、インターネットを通じて株の売買をやっているそうです。
 インターネットによる株式の売買は手数料が少なく、自宅で手際よくできるので、一般投資家と呼ばれる人が増えているのだそうです。
 でも、株式の売買って、ようするにギャンブルですよね?。企業がやろうとしていることに賛同できるかどうかで株を買う人はほとんどいないでしょう?。ただ単に、どの株が上がって、いくらで売ったから、いくら儲かった、ということだけでやっているので、本質はギャンブルにすぎない気がします。
 でも、競馬やパチンコなどの、その他のギャンブルであれば、国の経済にさほどの影響は及ぼさないとおもいますが、株価は国の経済そのものに大きく影響するので、やっぱり他のギャンブルと同じ物として語ることはできないのかなぁ?・・・。逆に考えると、ギャンブル性のある株式に支えられている日本の経済って何なんだろう?危ない気がします。
 株式も本質的にはギャンブルなのに、株式の売買をやる人って、どうして皆あんなに得意満面なんだろうか?不思議でしょうがありません。たとえばパチンコが好きな奥さんは、きっとパチンコ屋に入る時に「誰かに見られたら恥ずかしいな」・・・みたいな、後ろめたい気持ちを多少なりとも持っていると思います。テレビ出演なんてもってのほか、旦那サンだって女房が競馬やパチンコに入れ込んでいたら怒ると思います。だのに、株の売買だと「テレビのニュースや新聞を良く観て、社会で起っている事を勉強するようになりました」なんて、なんか賢い主婦、優等生、のような調子でインタビューに答えたりしています。
 だいたい、なんで株式を売買する人を「投資家」なんて「家」をつけて呼ぶのだろうか?だったら競馬やる人は「競馬家」、パチンコやる人は「パチンコ家」なのか?。私なんぞ八百屋の「屋」とか、流通者の「者」とか付くことはあるけれど、「家」なんて付いて呼ばれたことないもんね、しいて言えば「愛妻家」かな。(異議無し)。

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