餌付け撮影と野鳥たちの生きる姿

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野鳥の写真を撮っていると「より近くで鮮明に撮りたい」「より良い構図で撮りたい」という気持ちが働きます。カメラマンの中には、そうした「より近くで」「よりよい構図で」写真を撮りたいが為に餌を撒いて鳥を誘き寄せて撮影する人たちがいます。俗に言う「餌付け撮影」ですが、私はこれはやってはならないことだと思っています。

必死になって餌を探す鳥達の姿こそが本来の野性の姿であり、そういった自然の中で生きる姿にこそ美しさがあるとおもいます。

たとえば2月の多摩川河川敷のコゲラ(日本で一番小さいキツツキ)の表情を見てください。

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目を三角形にして虫が開けた穴を必死に探しています。

興奮してくると頭の毛が逆立って「赤い毛」がチラッと見えたりします。(クリックして見てください)

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長く伸びる舌を枯れ枝に差し込んで虫を探し、引っ張り出します。

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見事に虫をゲット!こんな枯れ草一本の中にもけっこう虫の幼虫が潜んでいます。雑草の大切さを教えてくれました。

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キツツキの尾羽の羽軸はとても頑丈にできていて、しっかり体を支えています。(クリックして見てください)

このようにきびしい環境の中で、必死に、そして巧みに生きる姿こそが本来の美しさだと私は思います。手前に小枝があって多少邪魔になっていても、多少ブレた写真になっても構わないと思います。

人間の与えた餌で満腹になり動けなくなった鳥を撮っても意味がないと思います。それが満開の梅の木に止まっている写真だったとしても本当の美しさではないし、ひどい場合は豊富な餌に慣れてしまって渡っていかないなど、野鳥の生態を狂わせてしまうこともあるのです

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