野原から

東東京大会予選で息子が出場した試合の対戦相手は「みんなのがんばりをみんなで応援することは授業の一環である」という考えを持つ私立校でした。1回戦からブラスバンドやチアリーダーなども出て、在学中の学生も大勢集まり、ハデに応援する学校でした。
一方、息子の学校はまだ歴史の浅い都立高校で、月曜日だったので野球部以外は普通の授業があり、ブラスバンドもチアリーダーも来ません。スタンドではベンチに入れなかった1年生の部員がたったひとりでメガホンで応援していました。

「次の打者は田中先輩です。応援お願いします!」と言い「パラパーパラパー」と口でトランペットをやっての応援。集まった父兄も、どのタイミングで「カットバセー、タ・ナ・カ!」を言ったらよいのかわからず、かなりショボイ応援でした。

試合が終わった後、その「ひとり応援団くん」は「みんなで校歌を歌います。よろしくおねがいします!」と言って校歌を歌い始めたのですが、途中で涙が溢れてきて、声が詰まり、途切れ途切れの校歌斉唱でした。

それを見て私は「コイツも野球が好きなんだなぁ」と思い感動しました。息子に後で聞いたら、彼はロッカールームに引き上げてからも引退する3年生の先輩たちに「お疲れさまでした」「お疲れさまでした」と言いながらずっと泣きっぱなしだったそうです。
神宮球場のスタンドで、汗を流し、顔を真っ赤にして必死に応援していたひとり応援団くんは、人数も音圧も相手に負けていたけれど、応援する心はけして負けていなかったと思いました。野球が与えてくれる感動はたくさんあるけれど、勝ち負けとか、スーパープレーとかではなく、全身全霊で戦う心、それを応援する心、そういった心こそが野球のすばらしさなのだと改めて思いました。

夢の舞台で

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8年前の話、群馬県の農家の次男Tくんが高校野球の予選で神宮球場でプレーするというので、当時小学校3年生だった長男を連れて観に行ったことがありました。

私はTくんが生まれた頃から知っていて、よく遊び相手をしていたのですが、幼い頃は人懐っこくておちゃめな子でした。そのTくんがいつのまにか高校生になり、鍛えぬかれた立派な体になり、神宮という舞台に立っている。ただその姿を見るだけで私は感動して涙が出そうになりました。

当時野球を始めたばかりのうちの息子も、青い空と照りつける夏の日差しの中、高校球児たちの全身全霊のプレーをみて、野球の真髄を感じ取ったと思います。選手達への尊敬の念、スタジアムを包む神聖な空気を感じ取ったことだと思います。

tatukikei.JPG 8年前神宮にて Tくんと

その後Tくんは高校を卒業し、イタリアに料理の修業をしに行くことになったのですが、旅立つ前にうちに寄ってくれて「おれは甲子園に行けなかったけど、おまえは頑張って甲子園行けよ!」と言って神宮球場で使った白いバッテインググローブを息子にプレゼントしてくれました。そのバッティンググローブは、何万回にもおよぶ素振りによってボロボロになり、穴が開き、Tくんが流した汗が染み込んでいるものでした。

それ以来息子は「高校生になったらTくんみたいになって、神宮でプレーするんだ」ということを目標に野球を続けました。

そして8年の月日が経ち息子も高校生になりました。

息子が進学した学校は比較的新しい都立高校で、野球部も歴史が浅く、大会でも一つ勝てるか勝てないか?というまだまだ弱小のチームです。東京都下に何百という学校があるので、甲子園の前に、神宮球場でプレーすることすらも非常に難しいことなのです。

私も、自分の息子の名前が神宮球場でアナウンスされる日がくることを夢見てきましたが、それすらもかなり難しいという現実がありました。

しかし、今年の夏の大会で、くじ運良く1回戦で神宮球場でプレーできることになってしまいました。

こんなに簡単に夢がかなって良いのでしょうか?一回も神宮の土を踏まずに終わっていく高校球児がたくさんいるのに、一回戦から神宮球場・・・。きっと野球の女神が「あなたはここに来なさい」「この舞台に立って、あなたの全身全霊をかけたプレーをしなさい」と配慮してくれたのではないかと思います。

 白いバッティンググローブを着用し、息子は夢の舞台に立ちました。

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タイムリーツーベースヒット!できれば満塁のチャンスに打って欲しかった・・・。

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フジテレビマークとTくん

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フジテレビマークと息子

嫌われる中国産? 

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天洋食品の冷凍餃子事件をピークに中国産食品を排除する傾向があり、チベットへの弾圧などもあったので、いよいよ中国に対する不信感は高まってしまってます。しかし、私は中国産=毒入り、中国人=犯罪者、としてしまうのはあまりにも短絡的過ぎる考え方だと思います。

「中国の食品は管理が悪い」という印象を皆さん持っていると思いますが、テレビ報道で見る限り天洋食品の工場は非常に近代的で、日本の食品工場と比べても変わらないレベルのものだったと思います。

今回の餃子事件は施設や製造工程に問題があったわけではなく、誰かが人為的に混入させたのだと思います。そうだとすると、それは中国だからということではなくて、日本でも起こりうることで防ぎようが無いのではないか?と思います。

実際に、餃子事件の後に「爽健美茶」などのペットボトル飲料に農薬が混入され、買った人が飲んでしまった事件がありましたが、チョロっと報道されただけで「大問題!」にはなっていないのも不思議です。少なくとも天洋食品は餃子事件の後、流通している商品を全て回収していますが爽健美茶は今もコンビニで堂々と売られています。この差はなんなのでしょうか?私にはさっぱりわかりません。

中国産が嫌われているご時世に声を大にして宣伝するのは逆行していることかもしれませんが、私が10年来販売している中国産の自然塩「海の日記」は本当にすばらしい塩だと誇りをもっています。

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海の日記は海水から作られる自然海塩ですが、以下のような特徴があります。

●中国大陸の海岸線には無数の塩田が存在するのに始皇帝に献上されていたのは福建省恵安のこの塩田で作られた塩だった

●微量ミネラルは金属元素なので比重が重く、海の表層より深海のほうが種類も量も豊富である。恵安の海岸線は特殊な潮の流れで深海の海水がせりあがって到達する。(表面の海水は沖のほうへ流れ深海水が上がってくる潮の流れなのではないか?と想像している)

●福建省恵安の塩田の周りは花崗岩質の土壌で山のミネラルを含んだ河川が海に注ぎ込んでいる。(河川からのミネラルや有機物も塩に影響を及ぼすかもしれない)

●満潮時の海水だけを塩田に引き入れている(おそらく深海水がせりあがってきて最もミネラル豊富になるのが満潮時の海水なのだと思う)

●海水を火で焚くことなくセラミック塩田で自然な温度でゆっくり結晶させている。(古代は割れた陶器が敷き詰められていたという。千年前から続けられているこの製塩方法は中国でも唯一)

●(高温で振動しながら短時間で結晶する塩と低温でゆっくり結晶する塩とでは抱き込むミネラルの種類が違ってくるのではないか?と想像している)

●加熱していないので海水中に含まれる酵素が活性を維持しているのではないか?他の塩には見られない効果があるのはそのためではないか?。

●塩田の中で結晶してきたドロドロの塩を畦に積み上げて余分なニガリ(マグネシウム)などを抜きながら天日乾燥、熟成される。

この塩を見つけて日本で初めて研究と販売をしたのがアネックスランドの前田さんです。前田さんの畑ではこの「海の日記」から抽出した微量ミネラルを作物や土壌に与えて、作物への直接的影響やミネラルバランスの違いによる微生物の違い(発酵の違い)などが研究されています。

前田さんのところでさまざまな実験を見させていただき、勉強させていただきました。ポリ容器にミネラルを混ぜて詰められたオカラは真夏に一ヶ月、炎天下に放置していても腐敗することなく、良い発酵で人間がパクパク食べられるものでした。

「ミネラルのバランスをとってあげるとカビなんか生えないんだよ」と言って見せてもらった発酵いちごエキスは、常温発酵なのに本当にカビなど発生せず、甘酸っぱさが凝縮されてすばらしくおいしいものでした。

そのほかにも完全無投薬による養鶏、一箇所から何本も成るきゅうり、わずか十数センチの表土なのに無農薬で育つりんごなど、ミネラルは生命の循環の中で大きな働きをしていることが実感でき、驚くことばかりでした。

我が家でも10年位前に「死にそうな野良猫の子」を女房と子どもたちが家の近くで発見し、まず獣医さんのところに持ち込みましたが、獣医さんは「この猫は先天的に異常があるので助ける方法はありません。持ち帰って家で看取るか?それともここで安楽死させますか?」という話。女房と子どもはペットを飼わない主義の私に「死ぬまでの間だから家に置かせて」と頼んできました。

私はその子猫を見て「なるほど、もう長くは生きられないだろう」と思いOKしました。子猫は痩せ細り、目も開かず、音も聞こえない様子。半身は麻痺していて、片側の手足だけを動かすから同じ場所をグルグル回っていました。

深夜になって私は「野良猫だからろくなものを食べていないだろう・・・微量ミネラルを与えたらどうなるだろうか?」と思い、スポイトでミネラルを強引に飲ませてみました。

朝になったら子猫は座り方がすこしまともになっていて、音も聞こえるようになっていました。

そしてミネラルと食事を与え続けて1ヶ月後には1メートルくらい垂直にジャンプできる健康な猫になっていました。

私はこの塩を使って「無農薬梅干」や「マヨネーズ」などを製造してもらいオリジナル販売しています。

今年の夏過ぎには「オリジナル無農薬味噌」が仕上がってきます。そして秋には北海道の大橋さんにも鮭の棚干しなどで利用していただく予定です。

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↑最近日本で勢力を拡大しつつある中国産のガビチョウ。飼い鳥が逃げ出して野生化したものと推測されています。

さえずりが複雑で美しいともいえるのですが・・・最近は増えすぎではないの?と心配する人も多く、野鳥観察の世界でも中国産が嫌われ者になっています。

地面に穴を掘って餌を探す能力なども高く、日本の在来種が追いやられてしまうこと、私も心配です。目つきも悪いし、犯罪者っぽいですね。

 

 

 

淡水と海水が入り混じる風連湖産の活あさりが到着しました。やっぱり一般のあさりに比べて大きいですねぇ!北海道の自然の大きさ、豊かさを感じます。

チャレンジシリーズといっても前回のホッキ貝ほど難しくはありませんが、新鮮な食材を最高の状態で食べる、気合を入れて調理してください!

食された方!短いコメントでもかまいませんので、ぜひコメント書き込みよろしくお願いします!

 

北海道別海町で漁業と加工と流通を手がける大橋さんと出会って、まず取引以前に「なぜこの仕事をしているのか?」という話をたくさん聞かせていただきました。私も自分の仕事に対する考えを話しました。

大橋さんの住む別海は北方領土が浮かぶオホーツク海、広大な湿原を流れる川、淡水と海水が入り混じる風連湖などバリエーションに富んだ自然がまだそのまま残っているところです。

そんな自然が生み出す海の幸を最善の漁獲方法と最善の加工で仕上げ、世の中に送り出している大橋さんが憂慮するのは、「すぐに食べられる調理済みの食品はよく売れるが、下ごしらえなどが必要な食材はだんだん家庭で使われなくなってきている」ということ。

たしかにスローフードなどの言葉は広まっていますが、現実はますますファーストフード化され、家庭で使う食材も「菜っ葉ならほうれん草、小松菜」「魚ならシャケ、アジ、サンマ」というようにポピュラーなもののローテーションで単調になりがちだとおもいます。

実際それらのポピュラーなものは良く売れるので、そればかりが売られ、本当の意味での豊かさである旬の食材は少しずつ店頭から姿を消す傾向にあると思います。

それならば、と言うことで今週「チャレンジシリーズ第一弾」として別海の北寄貝を扱ってみました。

食品の流通を20年以上やってきましたが、生きた貝を運ぶのは初めてです。

購入する方々も「北寄貝を見るのも初めてなら、調理するのも初めて」という方ががほとんどです。

どれだけ注文が入るのか?どんな展開になるのか?いろいろ未知数でしたが、想像以上に注文が入り、大橋さんからの北寄貝の到着を待ちました。

注文した翌日に大橋さんからFAXが入りました。「季節はずれの北風で流氷が接岸し、ここ数日北寄漁ができない状態、明日の朝、流氷の様子を見て、出航できなければ指定日時の納品が出来なくなりまが、自然のものなのでご理解いただきたい」とのこと。

そしてその翌日には「今朝5時に出航し、8時には風が強くなってきたので北寄漁を中止し港に戻りました。したがって予定通り発送することができますのでご安心下さい」というFAXが入りました。

私たちの注文した北寄貝を獲るための漁船が、流氷を縫って、まだ薄暗いオホーツク海に出て行く風景を想像するだけで胸が熱くなりました。(ちょっと大げさですが・・)

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↑説明書をみながら自分でもさばいてみました。やってみれば意外と簡単でした。

生きた北寄貝を見ただけで「これはうまいだろう!」と言い、刺身、バター焼き、ボイルなど「うまいうまい!」と喜ぶうちの長男。一切魚介類を食べない次男は「十万円もらっても食べない」と拒絶でした。兄弟でも反応は違うものです。

生きた状態で届く北寄貝の味は、いままで食べたものと全然違って、旨味の濃さがずば抜けていました。 

 

アイテム

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